ラボくん前回は、エンジニアになった1年目の話だったね。
そのあと、どうなったの?
1年が過ぎたころ、「このままでいいのか」という不安が大きくなりました。
今回は、そこから動き出すまでの話です。
未経験ばかりのチームで、感じた不安



1年やってみて、何が不安だったの?
自分のコードが、いいのか悪いのか、わからないことです。
入社して3か月で、ベテランのエンジニアが突然辞めてしまいました。
周りは、未経験あがりの人ばかり。
そこから1年、食いしばってやってきました。
でも、このやり方でいいのかという不安は、少しずつ大きくなっていきました。
いちばん不安だったのは、コードのレビューをもらえないことです。
見てくれる人が、社内にいませんでした。
バージョン管理は、最初から使っていました。
スパゲッティコードにならないように、悪い書き方はネットで調べて避けていました。
それでも、「これで合っているのか」という不安は消えませんでした。
転職活動を、もう一度



もう一度転職しようと思ったのは、どうして?
担当していたプロジェクトが、一段落したからです。
会社に大きな迷惑をかけずに、自分の成長のために環境を変えられる。
いいタイミングだと判断しました。
1回目との違い



1回目は、書類で100社以上落ちたんだよね。
今回は、どうだった?
今回は、エージェント経由で進めました。
応募したのは、10〜15社ほど。
紹介してもらった中から、自分で選んでエントリーしました。
面談に進んだのは5社で、そのうち3社から採用をもらえました。
1年の経験があるだけで、こんなに違うのか。
そう感じました。
なぜ、派遣を選んだのか



自社開発じゃなくて、派遣を選んだのはどうして?
キャリアが1年だと、そのほうが採用されやすいと言われたからです。
自社開発や受託も、考えてはいました。
ただ、エージェントに相談すると、経験が1年の段階では、SESや派遣のほうが採用されやすいとのことでした。
資格の勉強を進めていたことも、採用のポイントになりやすいと聞きました。
そこでまずは、エージェント経由の紹介で進めることにしました。
決め手は、面談の印象



3社から採用をもらって、どうやって選んだの?
面談の印象が、いちばん良かった会社です。
面談で会ったのは、技術者ではなく、事務や営業の方が中心でした。
とても誠実な印象で、私の悩みも真剣に聞いてくれました。
「ここなら、いいかな」。
そう思って、決めました。
最初の2か月は、待機だった



入ってすぐ、チーム開発ができたの?
いえ、最初の2か月は待機でした。
早くチーム開発がしたい。
いつになったら決まるんだろう。
期待と不安が、入り混じった2か月でした。
基本給は保証されていましたが、細かい手当は出ていません。
だから、その間はひたすらJavaを勉強しました。
Java Silverにも合格しました。
資格よりも大きかったのは、オブジェクト指向などの基本を、落ち着いて学び直せたことです。
1案件目は、開発のない現場だった



待機のあとは、念願のチーム開発?
それが、少し違いました。
「チーム開発のできる案件に行きたい」と、ずっと伝えていました。
待機は、2か月。
やっと決まった現場に入ると、開発の仕事はないと言われました。
話が違うな。
最初に浮かんだのは、その一言です。
2か月待って、これか。
実は、その前に、短期のチーム開発のJava案件でオファーをもらっていました。
でも、会社の調整で、別の案件に回されました。
技術者としての希望ではなかったので、そこは納得できていませんでした。
会社には、そのことをしっかり伝えました。
先方にも調整してもらって、先方が抱える小さなサービスの開発を、任せてもらえることになりました。
ただ、コードレビューはほとんどありません。
環境が変わっても、一人で開発している状態です。
転職したメリットを、あまり感じられませんでした。
会社に対しては、少し不信感も出ました。
言い続けて、9か月



すぐに、現場を変えてもらえなかったの?
会社どうしの付き合いもあって、簡単ではなかったんです。
入ってすぐ退場となると、会社間の関係にも影響が出るかもしれません。
だから、「3か月おきには、現場を変えてほしい」と、言い続けました。
結果的に、その現場には9か月間いました。
このまま続くなら、もう一回転職するしかないかな。
そんなことも考えていました。
年齢的にも、これ以上、時間をかけたくなかったんです。
そのあと、ようやく現場を変えてもらえました。
自分の意思をはっきり伝え続けたことは、大事だったと思います。
2案件目で、ようやく望んでいた環境に



2つ目の現場は、どうだったの?
設計レビューも、コードレビューもある環境でした。
ようやく、望んでいた形です。
日系のSIer案件で、基本設計から詳細設計、実装、テストまでをウォーターフォールで進める現場でした。
計画を立てて、しっかり進める体制が整っていました。
ネットで見聞きしていた開発の進め方を、実際に体験できました。
「ウォーターフォール開発って、こう進めるのか」。
そう感じながら、学んでいきました。
初めてのコードレビュー



コードレビューを受けてみて、どうだった?
ほっとしました。
自分のコードも、ある程度は通用するんだ、と。
見てもらったのは、20年以上やっているベテランの方です。
しっかり見てもらえたわけではありませんが、一応、OKをもらえました。
ずっと「自分のコードは、いいのか悪いのか」と思っていました。
その答えを、やっと一つもらえた気がしました。
書きぶりは、かなり細かいところまで見られました。
日系SIerならではのお作法も、この現場である程度学べたと思います。
ここで積んだ経験は、そのあとのフリーランスの案件でも通じています。
お作法の詳しい中身は、別の記事で書く予定です。
初めての、クライアントへの納品



クライアントへの納品は、どんな気持ちだった?
シンプルに、嬉しかったです。
それまでは、自社の中だけの納品でした。
待機中にJavaを学んだ感覚を、現場の実装に生かしました。
コードへの理解も実装力も、かなり上がったと思います。
上には上がいくらでもいる仕事です。
自分のコードがどこまで通用するのか、正直わからないままでした。
だから、無事に納品できたときは、ほっとしました。
2年半を振り返って



社内SEと派遣をあわせた2年半は、どんな時間だった?
フリーランスになるための、修行でした。
一人で悩んだ時間も待機も、開発のない現場も、全部ふくめてです。
回り道も多い2年半でした。
でも、フリーランスにつながる経験は、ここで積めたと思います。
自分の意思を伝え続けることの大切さも、この時期に学びました。



いまの環境で、自分は成長できているかな。
もし不安があるなら、あなたはどうする?
次回は、いよいよフリーランスに切り替えた話です。




